古磯良平作 「舞妓」 最高

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58×49額29×39絵印刷複製と思われます。額は、ガラス張りです。かなり古い時代のもので、祖父が所持していたものです。可愛らしい柔らかいタッチの絵画です。裏に劣化有り、額にスレなどがありますが時代を感じさせる風合いがあります。★小磯良平★小磯良平は親しみやすい女性像を中心としながら、西洋絵画の伝統の中に、市民的でモダンな感覚と気品あふれる画風を完成した画家でした。小磯は、明治36年(1903)、旧三田九鬼藩の旧家で、貿易に携わっていた岸上家の8人兄弟姉妹の次男として、神戸市神戸(現中央区)の中山手通7丁目に生まれました。大正11年(1922)、小磯は東京美術学校(現東京藝術大学)の西洋画科に入学し、大正14年の帝展(帝国美術院美術展覧会)に入選を果たし、翌年には『T嬢の像』(兵庫県立美術館蔵)が特選に輝きます。美術学校では出品を禁じていましたが、23歳の画学生が描いたとは思えない完成度の高さを誇るこの作品で、小磯は画壇に鮮烈なデビューを果たしたのです。昭和2年(1927)、規定課題の『自画像』(東京藝術大学大学美術館蔵)、竹中郁をモデルにした『彼の休息』(東京藝術大学大学美術館蔵)の2作品で98点という最高得点をとり、首席で卒業しました。その翌年、小磯は念願であったフランス留学に出発し、一足先に到着していた竹中とともに2年間ヨーロッパを遊学します。絵画技法の習得よりも、各地の美術館をめぐり、アングル、コロー、クールベ、マネ、ドガなどの巨匠達の作品を鑑賞することに熱心でした。時には劇場で踊り子たちの舞う姿を楽しみ、クラシックの音色に耳を傾けたようです。神戸に戻ってからの小磯は、精力的に絵筆を振るい始めます。優れた素描力を十分に生かしながら、「欧州絵画の古典的な技法を日本の洋画に根付かせる」ための研究を根気強く続け、独自の画境を開くことになります。また母校の教授として、東京芸術大学で教鞭をとり、画学生たちの若い感性を大切にした指導で、日本の洋画界に大きく貢献しました。

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